物理の 階層構造を 貫く
物性科学と素粒子、宇宙論、量子情報、数学とのコラボレーションによって階層を超えた量子科学を推進します
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【受賞】物性研究所の押川正毅 教授が「量⼦スピン系の数理的研究」の業績にて第71回(2025年)仁科記念賞を受賞しました。仁科記念賞は、"故仁科芳雄博士の功績を記念して、わが国で原子物理学とその応用に関して優れた研究業績をあげた比較的若い研究者を表彰するために創設された賞"です(仁科記念財団のホームページより)。
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SAA2025 Symposium: Spintronics with Antiferromagnets and Altermagnets
トランススケール量子科学国際連携研究機構(TSQS)は、物性研究所(ISSP)およびジョンズ・ホプキンズ大学と共同で、反強磁性体およびアルター磁性体を用いたスピントロニクスに関する国際シンポジウム(SAA 2025)を主催しました。このイベントでは、機能性反強磁性体、スピントロニクス、トポロジカル量子材料のフロンティアを探求しました。
このイベントの詳細については、https://tsqi.phys.s.u-tokyo.ac.jp/tsqi/ja/events/1221/をご覧ください。
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ワイル反強磁性体による交換バイアスの室温制御に成功
東京大学大学院理学系研究科の朝倉海寛、肥後友也特任准教授、中辻知教授らによる研究グループは、ワイル反強磁性体Mn3Snと強磁性体との接合界面において、磁気的な結合に由来した交換バイアス効果が現れること、この結合・交換バイアス効果が室温において外部磁場によって制御可能であることを明らかにしました。
これらの成果は、特徴的な磁気秩序をもつ反強磁性体を用いることで、強磁性体の磁化状態を柔軟に制御する新しい設計原理を提示するものであり、磁気結合がもたらす磁気情報の新たな制御手法の実現は、次世代情報デバイスの設計と実装に向けた大きな一歩となることが期待されます。
詳しくは以下の公式プレスリリースおよび論文をご覧ください。
プレスリリース:https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/press/10829/
論文全文:https://pubs.acs.org/doi/10.1021/acs.nanolett.5c00988
Introduction Video紹介動画
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物語1 トポロジカル物質と幻の粒子(10分8秒)
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物語2 手のひらの物質に生まれるブラックホール(12分27秒)
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物語3 この世界を支配する“もつれ“(14分32秒)
Physics Glossaryほのぼの物理キーワード辞典
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ほのぼの物理キーワード辞典『超ひも理論』
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ほのぼの物理キーワード辞典『スピントロニクス』
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ほのぼの物理キーワード辞典『トポロジカル物質』
Research area 研究領域
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物質
宇宙基礎論の創成量子もつれによる時空構造の解明などの最先端の量子論を物性科学に展開し、量子技術の基盤を創成します。

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量子
マテリアルの創成量子効果により守られた強靭な機能性をもつマテリアル等を開発します。

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量子
情報技術の創成量子シミュレーションなど、幅広い量子情報処理の実現に向けた研究開発を行います。

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量子先端
計測技術の創成超高分解能の量子応答計測技術の開発や、極限環境下での量子極限状態の生成・観測を行います。

