物理の 階層構造を 貫く
物性科学と素粒子、宇宙論、量子情報、数学とのコラボレーションによって階層を超えた量子科学を推進します
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ワイル反強磁性体による交換バイアスの室温制御に成功
東京大学大学院理学系研究科の朝倉海寛、肥後友也特任准教授、中辻知教授らによる研究グループは、ワイル反強磁性体Mn3Snと強磁性体との接合界面において、磁気的な結合に由来した交換バイアス効果が現れること、この結合・交換バイアス効果が室温において外部磁場によって制御可能であることを明らかにしました。
これらの成果は、特徴的な磁気秩序をもつ反強磁性体を用いることで、強磁性体の磁化状態を柔軟に制御する新しい設計原理を提示するものであり、磁気結合がもたらす磁気情報の新たな制御手法の実現は、次世代情報デバイスの設計と実装に向けた大きな一歩となることが期待されます。
詳しくは以下の公式プレスリリースおよび論文をご覧ください。
プレスリリース:https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/press/10829/
論文全文:https://pubs.acs.org/doi/10.1021/acs.nanolett.5c00988 -
「世界量子デー」に日米量子技術討論会を開催 — メリーランド州Wes Moore知事が来日
2025年4月14日「世界量子デー」に、アメリカ合衆国メリーランド州のWes Moore知事が来日され、量子技術に関する日米討論会が東京ミッドタウン ホール&カンファレンスにて開催されました。
本討論会は、近年急速な発展を遂げている量子分野において、日米両国の政府関係者、産業界のリーダー、そして科学界の専門家が一堂に会し、国際的なパートナーシップのさらなる深化を目的として実施されたものです。
トランススケール量子科学国際連携研究機構は本討論会の運営を支援し、機構長・中辻知教授が司会を務めました。
討論会の詳細につきましては、メリーランド州政府の公式プレスリリースもあわせてご覧ください。
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日本磁気学会第253回研究会にて「非共線反強磁性体におけるスピン分裂バンドとトンネル磁気抵抗」についての講演発表を行いました。

Introduction Video紹介動画
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物語1 トポロジカル物質と幻の粒子(10分8秒) -
物語2 手のひらの物質に生まれるブラックホール(12分27秒) -
物語3 この世界を支配する“もつれ“(14分32秒)
Physics Glossaryほのぼの物理キーワード辞典
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ほのぼの物理キーワード辞典『超ひも理論』 -
ほのぼの物理キーワード辞典『スピントロニクス』 -
ほのぼの物理キーワード辞典『トポロジカル物質』
Research area 研究領域
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物質
宇宙基礎論の創成量子もつれによる時空構造の解明などの最先端の量子論を物性科学に展開し、量子技術の基盤を創成します。
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量子
マテリアルの創成量子効果により守られた強靭な機能性をもつマテリアル等を開発します。
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量子
情報技術の創成量子シミュレーションなど、幅広い量子情報処理の実現に向けた研究開発を行います。
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量子先端
計測技術の創成超高分解能の量子応答計測技術の開発や、極限環境下での量子極限状態の生成・観測を行います。