物理の 階層構造を 貫く
物性科学と素粒子、宇宙論、量子情報、数学とのコラボレーションによって階層を超えた量子科学を推進します
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【プレスリリース】電流による反強磁性体の超高速磁化スイッチングを時間分解イメージング測定で可視化
―ノンコリニア反強磁性体の100ピコ秒級の高速反転過程を解明―東京大学大学院理学系研究科の小川和馬大学院生、Tsai Hanshen特任助教、中辻知教授(物性研究所・トランススケール量子科学国際連携研究機構兼任)、同大学低温科学研究センターの島野亮教授(大学院理学系研究科・トランススケール量子科学国際連携研究機構兼任)らのグループは、ワイル半金属として知られるノンコリニア反強磁性体Mn₃Sn薄膜(マンガン(Mn)とスズ(Sn)から成る薄膜)を対象に、100ピコ秒(ps、ピコは1兆分の1)級の短い電流パルスによって誘起される磁化反転のダイナミクスの機構を時間分解磁気光学カー効果イメージングによって明らかにしました。
本成果は、高周波のテラヘルツ帯で動作するメモリやロジック素子など、反強磁性体の超高速スピントロニクスへの応用に向けて有用な指針を与えます。
詳しくは以下の公式プレスリリースおよび論文をご覧ください。
プレスリリース:https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/press/10998/
論文全文:https://www.nature.com/articles/s41563-025-02402-8 -
中辻知 教授と有田亮太郎 教授が2025年高被引用論文著者(Clarivate Highly Cited Researcher 2025)として選出
トランススケール機構メンバーの中辻知 教授(機構長)と有田亮太郎 教授がクラリベイトにおいて2025年高被引用論文著者(Clarivate Highly Cited Researcher 2025)として選出されました。
受賞ページはこちら
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【受賞】物性研究所の押川正毅 教授が「量⼦スピン系の数理的研究」の業績にて第71回(2025年)仁科記念賞を受賞しました。仁科記念賞は、"故仁科芳雄博士の功績を記念して、わが国で原子物理学とその応用に関して優れた研究業績をあげた比較的若い研究者を表彰するために創設された賞"です(仁科記念財団のホームページより)。
Introduction Video紹介動画
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物語1 トポロジカル物質と幻の粒子(10分8秒)
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物語2 手のひらの物質に生まれるブラックホール(12分27秒)
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物語3 この世界を支配する“もつれ“(14分32秒)
Physics Glossaryほのぼの物理キーワード辞典
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ほのぼの物理キーワード辞典『超ひも理論』
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ほのぼの物理キーワード辞典『スピントロニクス』
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ほのぼの物理キーワード辞典『トポロジカル物質』
Research area 研究領域
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物質
宇宙基礎論の創成量子もつれによる時空構造の解明などの最先端の量子論を物性科学に展開し、量子技術の基盤を創成します。

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量子
マテリアルの創成量子効果により守られた強靭な機能性をもつマテリアル等を開発します。

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量子
情報技術の創成量子シミュレーションなど、幅広い量子情報処理の実現に向けた研究開発を行います。

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量子先端
計測技術の創成超高分解能の量子応答計測技術の開発や、極限環境下での量子極限状態の生成・観測を行います。

