近年のノーベル物理学賞の対象分野を中心に、ビッグサイエンス、地球温暖化に関わる分野、AIの基礎科学、量子コンピュータや量子センサなどを生み出しつつある量子情報科学等、幅広く全13回のオムニバス形式で物理学を説明する。
本講義を通して、物性物理から素粒子の対称性の破れが、逆に素粒子論で考えられた粒子が物性物理で発見されるなど、各分野が相互に、そしてダイナミックに影響しあいながら発展していく姿を捉えてほしい。
アカデミアを超え物理学が基礎づけてきた金融工学*1やAI*2、気候変動などで産業化・制度化が日進月歩で進み、近年は量子情報技術の研究開発に各国*3で莫大な投資がなされ、数百のスタートアップが起業され大手企業も参入している。物理学研究者や教職への志望者だけでなく、LLM研究、量子起業、国の政策立案等の志望者も本講義を通し自身のキャリアパス形成に参考となる情報を得ることができるこのチャンスを逃さないでほしい。
海外の大学ランキングで東大物理は一桁台*4と卓越しており、世界の学生・教育関係者にも知名度が高い。講師陣はその第一線で活躍する研究者で、駒場での交流を非常に楽しみにしており、研究はもちろん研究生活まで積極的に質問を受け付ける。
*1: 高安美佐子,“経済に物理学は役立つか?”, 日本物理学会誌, 2016 年 71 巻 11 号 p. 732.
*2: Steve Nadis, “The Physical Process That Powers a New Type of Generative AI”, Quanta Magazine, Sept 19, 2023.
*3: 我が国の戦略は、「量子技術イノベーション戦略」「量子未来社会ビジョン」「量子未来産業創出戦略」「量子産業の創出・発展に向けた推進方策」の4段階。https://www8.cao.go.jp/cstp/ryoshigijutsu/ryoshigijutsu.html
*4: 2025年では、U.S.News:8位、Shanghai Ranking:6位、QS World University:9位













